運動ニューロン疾患

【運動ニューロン疾患】うんどうにゅーろんしっかんmotor neuron disease〈MND〉

 一般に,上位または下位運動ニューロンが系統的に侵される原因不明の変性疾患をさし,ふつう20歳以上で発症し,進行性の経過をとる.症状は一般に筋萎縮と脱力を呈するが,知覚障害や膀胱直腸障害,小脳症状,錐体外路徴候などはみとめない.近年,英米学派を中心として,筋萎縮性側索硬化症,脊髄性進行性筋萎縮症,および進行性球麻痺は同一の疾患過程の異なる表現型であると考えられるようになり,これらを総称して運動ニューロン疾患とよぶようになった

脊髄反射は、熱水を触ったときなどに起きるもので、熱いと感じてから手を引っ込める運動までにあるもので、熱いと感じた後に脳へ熱いという情報を送り、それから引っ込めるという運動を起こすのではなく、脳を通らずに脊髄の中で刺激が伝達される事です。

つまり、『熱いという感覚→脊髄→引っ込める運動』と言うもので、『熱いという感覚→脊髄→脳→脊髄→引っ込める運動』ではないと言うものです。

また錐体外路というものは、実体としては存在する物ではなく、錐体を通らない下降性の繊維と解釈してもらうと、錐体路とそれ以外の下降性の神経繊維と考えてください。

自転車を乗る時などを思い出してもらうと、一度乗れるようになると乗り方を忘れないということを聞いた事が無いですか。それは錐体路を通る神経のおかげで、自転車に乗る=どの筋肉をどの程度収縮させれば良いのかを瞬時に判断して刺激を送るものです。

はじめて自転車に乗る時に、フラフラして危なっかしいですが、錐体路が出来ていないので、錐体外路系を通るため、関係のないいろいろな筋肉に刺激をあたえているのです。

つまり、錐体外路があるおかげで、複雑な運動をする事ができ、錐体路があるおかげで、その運動が上達していくという事です。